秋の夜、ジャズピアニスト立花洋一さんをお迎えして、豪華なテクニックと素晴らしい音色に酔いしれました。さすが、「鍵盤の魔術師」です。曲が終わるたび、会場からは拍手より前にため息が漏れたり、おぉっ!とどよめきが起こったり、そのまさに魔法のような指が奏でる「ピアノ」に圧倒されました。
立花さんの演奏はクオリティの高さはもちろんですが、その一音一音に思いが込められている、そんな細やかさと、ピアノに対する真摯な姿勢です。この日はソロですし、いつも演奏なさっているような曲ばかりでしたが、とても丁寧にリハーサルをなさいました。初めて出会った白いグランドピアノとはじめましてと挨拶を交わして、自己紹介をして、お互いのコンディションを確認し合ったり・・・そう時間をかけて言葉を交わしている、という印象でした。もう30年くらい前から存じていますが、お若いころからその真面目なごようすが、本当にお変わりない、と感動的でした。それと同時にその年月の中で変わらず積み重ねられてきたピアノに対する努力、費やされた時間をまさに「みせつけられた」という圧倒的な演奏家としての安定感も感じました。
ゴスペル~ラグタイム
1.アメイジング・グレイス~オーハッピーデイ
2.エンターティナー(ジョプリン)
ビッグバンド・ジャズ
3.メモリーズ・オブ・ユー(グッドマン)
4.スウィングしなけりゃ意味がない(エリントン)
5.ムーンライト・セレナーデ(ミラー)
コンボ・ジャズ
6.クレオパトラの夢(パウエル)
7.ワルツ・フォー・デビー(エバンス)
立花洋一オリジナル
8.エチュード no.1
9.ソー・ブライト
アンコール カンタロープ・アイランド(ハンコック)
立花さんはジャズピアニストとして勿論ご活躍ですが、ピアノのオリジナルは映画のサントラのようなとっても美しくメロディアスなものも多くてきっとクラシックやいろいろジャンルを超えたご活躍。このコンサートの時は、こちらのトリオのニューアルバムのツアー中で、翌日は横浜へ!というときでした。このトリオ、ジャズというよりロックに近い!?すごーくかっこいい!ますます魔法のように立花さんはピアノを奏でています。
いつものようにみんなで記念撮影です。おかげさまで10回目!しろくまのスタッフのみなさんはもう完璧!この日もなんでもスムーズ、それにこの秋の装いのステージの素敵なこと!みなさん、おつかれさまでした。立花さん、ありがとうございました。